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外向内向の違い、それぞれに見られる神経症、お互いの謎めいたところ

みなさんこんにちは。スージーです。

 

今回は外向、内向の違いについての記事です。

ユング派の人の本に記載されている内容を基にして書いています。

内向型は生きづらい?

以下秋山さと子さんの書籍より一部抜粋してます。

外向タイプとは、客観的な出来事、身近な周囲の出来事に向けられているため、いつでも現実の状況に対応でき、客観的な出来事の範囲内で十分に満足し、その範囲内で十分なのである。

 

これを見ると外向タイプの方が活きやすいと思うだろう。しかし、それは既成事実が正常な場合に限られる。つまり、外向タイプは周囲に順応しているが、それは本当の意味で一般的な法則に適応しているとは言えない。外向タイプは目の前にある可能性を実行するあまり、主体が犠牲になることがあるのだ。

 

外向タイプに見られる神経症

外向タイプにはヒステリーが見られるとユングは言います。つまり、客体を優先するあまり、自分自身を見失ってしまうのです。

 

ヒステリーとは 自分を抑圧するなどが原因で、無意識によって何かの器官に障害が起きることで、例えば声が出なくなるとか、ヒステリー性のアルコール中毒が挙げあられると言います。

 

周囲に迎合しようとする態度がその原因であると言います。できもしないのにいろいろやろうとしたりすることも原因と言われます。

 

主観的機能は集合的無意識で決まっている?

ユングは、内向的態度は、自我の発達以前から心的構造にある言います。つまり、生まれつき持っているということです。

 

主観タイプ

主観タイプは主観的な好みや見解が客体の影響力よりも強力なので、内向型の人には、客体が決定的でなければならないと言う考え方は理解できません。外向タイプからすると、内向タイプは思い込みが強いエゴイストや独断的な人に見えるのです。

 

内向型の人の自我は、客体と関係を持つよりも支配しようとしますが、うまく支配できず、無意識の中で補償的な関係がおこり、世間から顰蹙を買ってしまい、自分から愛を求めることになると言われます。おそらくこれはグリップ状態のことを指しています。

 

そうなるとかれらにとって 客体が大きなものになり、自分の優越妄想だけでも守り抜こうとして、客体と隔絶してしまいます。それでも自分の意志を通そうとする努力をして、神経をすり減らし、それでも客体から威圧されるので、いつまでも尾を引く不快な激情となります。そうして、内向型の神経症には、神経衰弱や神経過敏、慢性疲労が挙がります。

 

彼らにとっては、自分が動くよう許可したものだけが動くような、絶海の孤島にでも住みたいと思うのです。

 

外向型の生き方は?

外向型に関しては、客体に埋没しなければ問題はないでしょう。

 

内向型の生き方は?

内向型は客体の変化を苦手とします。自分の世界を深めていけるような仕事が良いでしょう。

 

外向型の良さ

外向型はエネルギッシュで上述した通り対応する力が強いです。

内向型の良さ

内向型は外向型に比べて日常的に外側から見えるエネルギーは少ないかもしれません。ただ、内面世界の充実に対して時間をかけて深めます。

 

外向型から見た内向型

外向タイプは客観的事実が変化すればそれだけ自分の基準が変わります。内向タイプは自分の世界が客観に飲まれることを嫌い、それを断固として守ったり隠したりするでしょう。外向タイプからすれば、深いところまで知ったときに頑固に見えたり協調性がないとかミステリアスに見える瞬間があるかもしれません。そのほか、内向タイプについてエネルギーがなく見えたり、社交性がなく見えるでしょう。内向タイプに対しては自分の世界を持っていてそれがさらに現実世界へ変化を起こせるとさらに自分にない魅力として見るでしょう。例えば、足が遅い子が足の速い子に憧れるように感じるはずです。

 

内向型から見た外向型

内向型はいわゆる自分の世界を持っています。そして自分の世界、趣味を深めていくことを楽しめます。それは反対に、外の基準の変化に気後れしたり、合わせることが苦手と言えます。そんな彼らが外向型を見ると、こだわりがないとか自分の世界がない、人と同じような意見でつまらないと思う瞬間があるかもしれません。おまけに自分の世界を深めたいのに社交を求められると嫌みにしか聞こえないこともあるでしょう。しかし、内向型にとって外向型の柔軟にも見える外の世界への対応力は、頼りがいや自分にない魅力に見えるでしょう。

 

共存のために

向きの違う両タイプが共存することは難しいかもしれません。浅い関係の内では気にならずとも深い関係になり同じ時間を過ごすようになると、お互いの欲求が不満状態になります。もし相手と方向の違うタイプだと感じたら、距離をとると言うことも必要です。外向タイプは内向タイプに社交を求めすぎず、一人の時間を与えてあげるべきです。また、反対に内向タイプは自分の1人の時間が欲しいと予め告げておきましょう。

 

また、TEDでスーザン・ケインがした「内向的な人が秘めている力」という講演で、内向的な人に対して良くないイメージを持たれると話していた通り、この世界ではそういった風潮もあると感じます。

いかがでしたか?

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