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ビッグファイブ理論その③ 年齢・遺伝・性差・生活における影響の調査まとめ

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みなさんこんにちは。私はスージーです。

 

今回は信頼性の高いパーソナリティ理論である、ビッグファイブ理論についてです。

ビッグファイブのスコアの年齢による変化

同調性と誠実さは年齢とともに挙がっていくことが分かっています。外交性が変化していくことに特に変わったことはないのですが、変化といえば一人でいるのを嫌がることは減っていき、自信をもってはっきりと主張するという特性は上昇するようです。

 

経験への開放性や神経症的傾向については青年期、思春期から中年にかけてかすかに減っていきます。研究者たちはビッグファイブの特性全体よりも、冒険心や憂鬱の変化が特徴的だとまとめています。

ビッグファイブの遺伝について

全てのパーソナリティ理論のように、ビッグファイブも持って生まれたものや教育に影響されます。

双子のビッグファイブは40-60%が遺伝するとのことです。

 

123の一卵性双生児と、127もの二卵性双生児の研究を実施したところ、誠実さ、同調性、神経症的傾向、開放性、外交性はそれぞれ、44%,41%,41%,61%,53%ほどの遺伝があると仮定しました。

ビッグファイブと性差

双子の研究が示すのは、ビッグファイブ理論とは遺伝子によって影響され、これら5つの特性は遺伝するということです。特に遺伝に関して男とか女というのは違いはないようです。他国のビッグファイブ理論も遺伝的基礎の話については同意していると言われます。

 

今までにビッグファイブ理論の性別の間の違いについて観察されてきましたが、同性の個々の違いに比べても性差は小さいものであるようです。ただ、以下のような調査もあります。ある研究者たちは男女23000人のデータを26の国から集めました。ジェンダーによる違いというのは控えめなものということがわかりました。

 

控えめながらもその結果はこのようでした。女性は自分自身は神経症的傾向、同調性、(外交性の中の)暖かみ、感情の開放性が男性に比べ高いと報告しました。男性は、(外交性の中の)積極性や考えの開放が高いと報告しました。

 

他では、西の工業国(おそらくヨーロッパのこと)を調べ、性差による大きな違いとしてもっともらしいのはその国のイデオロギーによると言われます。個人主義的な国では女性の行動というのは各人のパーソナリティに帰結し、集団主義的な国では社会的なジェンダーロールに帰結するといった側面もあります。

生活における影響

人間関係 

夫婦の間では片方が同調性と、感情の安定性、開放性が低くなることがあり、それは、その人が婚姻に不満足であるからだと推測できます。

健康

神経症的傾向は様々な病気の因子となると見られています。例えばうつ病、統合失調症、糖尿病、喘息、過敏性腸症候群、心臓病などです。

 

神経症的傾向が高い人はうつ病のような気分障害にかかりやすいです。同調性の低い人は健康問題につながるとも言われています。誠実さは健康問題に対抗する一面を持つというエビデンスもあります。それは、誠実さの高い人は健康でいられやすく長生きするという観察結果です。

 

誠実さの高い人は健全な生活を送れているためだと考えられています。衝動を抑えてダイエットを行えたり計画を全うすることができるのです。

教育

誠実さの高い人は良い高校、大学に通えると期待できるでしょう。同調性と誠実さの低い人は青少年犯罪者となってしまうかもしれません。これはあくまでの研究結果です。

 

仕事

5つの特性の中で誠実さは仕事において強力なものと言われます。高い誠実さを持つ人はあらゆる仕事で高いパフォーマンスを見せるでしょう。他の特性において 同調性と神経症的傾向はチームワークにおいてよいパフォーマンスを見せるでしょう。

 

しかし、同調性は個々の積極性に関わる部分ではマイナスとなりがちです。開放性は個人的な積極性においてプラスですが効率にマイナスとなるでしょう。

外交性はリーダーシップが期待でき、商売や管理者に向いていると言われます。

ビッグファイブはどうやって調べる?

こちらのページで調べられるようです。専門の方かはわかりません。

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メンタリストDaiGoさんも関わっているアプリでも調べられるようです。

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